プリスクール卒園後どうする?横浜・神奈川の受け皿と一貫パス
「プリスクールで英語が話せるようになっても、小学校に上がったら消えてしまうのでは」——当サイトが神奈川県内のプリスクール70園を一つひとつ公式サイトで確認して掲載する中で実感するのは、園選びの情報に比べて「卒園後どうするか」の情報が圧倒的に少ないことです。実は卒園後の受け皿こそ、横浜・神奈川に実在する学校で具体的に描けます。この記事では、当サイトの実査データをもとに卒園後の選択肢を4つに整理します。
この記事の要約:プリスクール卒園後の進路は(1)公立小学校+英語維持(2)インターナショナルスクール小学部(3)幼児期から続く一貫パス(4)小学校受験、の4つに大別できます。横浜には初等部を併設するCGKインターナショナルスクール、幼小中高一貫のYIS・サンモール・Horizon、横須賀には0-18歳一貫のYBSがあり、費用と英語保持の優先度で選び方が変わります。
「せっかくの英語が消える」不安にどう向き合うか——横浜・神奈川での前提整理
プリスクール卒園児の保護者が最も口にする不安が「英語の保持」です。幼児期に身につけた英語は、卒園後に使う機会がなくなると発話力から先に薄れていきやすい、というのは多くの家庭が経験的に語るところです。一方で、耳で覚えた音の聞き分けや発音の素地は比較的残りやすいともいわれます。過度に悲観する必要はありませんが、「卒園時にどれだけ話せるか」よりも「卒園後に英語に触れる時間をどう確保するか」で結果が分かれる、という前提で出口を設計するのが現実的です。以下、神奈川で取り得る4つの選択肢を、費用の軽い順に見ていきます。
選択肢1|公立小学校+英語を維持する(最も多い進路)
実際には、プリスクール卒園児の多くが地元の公立小学校へ進みます。この場合の英語維持は家庭側の設計次第で、一般的には次のような手段が使われています。
- 放課後の英語環境:英語で過ごす学童型スクールや、卒園したプリスクールが開講する小学生向けアフタークラスに通う
- オンライン英会話・英会話教室:頻度を確保しやすく費用も比較的軽い
- 家庭内の英語接触:英語の本・動画・音声を日常に残す
費用負担が最も軽く、小学校生活(日本語での学習・友人関係)への接続もスムーズな一方、英語に触れる時間は園時代の週30〜40時間から大きく減ります。維持を狙うなら「細くても切らさない」継続設計が鍵になります。
選択肢2|インターナショナルスクールの小学部へ進む
英語環境を本格的に続けるなら、横浜は首都圏でも選択肢が豊富なエリアです。当サイト掲載校では次の3校が代表例です。
- 横浜インターナショナルスクール(YIS):1924年創立。3歳からの幼児部(ELC)〜Grade 12の一貫校で、IB PYP/MYPを導入。Kindergarten〜Grade 5の授業料は年3,210,000円、入学金は1,480,000円(2026-27年度)
- サンモール・インターナショナルスクール:1872年創立、日本最古のインターナショナルスクール。2歳半のモンテッソーリ幼稚部からGrade 12までの共学一貫校で、IB・IGCSEカリキュラムを採用。学費実額は要問い合わせ
- Horizon Japan International School:横浜駅徒歩9分。幼稚部から高校までIBコンティニュアム(PYP〜DP)を提供し、幼稚部フルデイは年2,440,000円(2026-27年度)。スクールバスが横浜市ほぼ全域と川崎方面をカバー
注意したいのは「編入の現実」です。これらは外国籍・帰国子女が主体の学校であり、日本語系家庭からの編入可否・要件は年度や空き状況によって変わります。加えて学費は小学部で年300万円前後と、プリスクール期より負担が上がるのが一般的です。学費の内訳と年間総額の考え方は横浜のインターナショナルスクール学費で詳しく整理しています。国際バカロレア導入校は国際バカロレア(IB)の園一覧からも確認できます。
選択肢3|幼児期から続く「一貫パス」を選ぶ
卒園時の「進路の断絶」を最初からなくす発想もあります。プリスクール段階から小学部以降を併設するスクールを選んでおく方法です。
CGKインターナショナルスクール(横浜・馬車道/関内)
CGKインターナショナルスクール 馬車道校が2・3歳児、CGKインターナショナルスクール 関内校が4・5歳児という校舎分担で、関内校には初等部(1〜5年生)・中等部(6〜9年生)を併設しています。2024年7月にIB PYP認定を取得。オールイングリッシュではなく毎日の日本語の時間を組み合わせるバイリンガル探究学習が方針で、プリスクールの月額授業料は176,000円(3〜5歳児・2027年度)です。プリスクールから初等部・中等部まで同じ教育方針で続けられるのが横浜都心部では希少な特徴です。
YBS横須賀バイリンガルスクール(0-18歳一貫)
YBS横須賀バイリンガルスクールは、0〜2歳のベビールーム・2〜6歳のプリスクール・小学部(中等部は開校予定)という0-18歳一貫体制を掲げるスクールです。園児の80%が外国籍という横須賀ならではの国際環境で、2022年にケンブリッジ国際認定を取得しています。横須賀エリアの詳細は横須賀の英語保育環境にまとめています。
番外|英語以外の一貫パス
言語は異なりますが、東京横浜独逸学園(幼稚園部)(横浜市都筑区)は1904年創立のドイツ学校の幼稚園部(3歳〜就学前)で、ドイツ語主体のまま学園内で就学後も学び続けられる一貫構造です。年間保育料は1,870,000〜1,960,000円(2025/26年度)。「幼児期の言語環境を切らさない」という点で同じ設計思想の選択肢です。
選択肢4|小学校受験という出口
私立・国立小学校の受験を出口にする家庭もあります。ただし一般に、プリスクールの多くは小学校受験対策を主目的としておらず、受験では日本語での面接や行動観察が課されることが多いため、年中頃からの受験準備とプリスクール生活の両立が実務上の論点になります。日本語教育の時間を明確に設ける園を選んでおくと接続しやすい、というのが実査を通じた印象です。
費用で比較する——卒園後は「無償化が効かない」世界になる
見落とされがちな分岐点が費用構造の変化です。幼児教育・保育の無償化(無償化対象の認可外保育施設は3〜5歳児で月37,000円まで給付・2026年7月時点)は就学前までの制度であり、小学部以降は補助のない全額自己負担になります。当サイト掲載校の公式掲載額で比べると次の通りです。
| 学校 | 段階 | 年間授業料(公式掲載) |
|---|---|---|
| 横浜インターナショナルスクール(YIS) | Kindergarten〜Grade 5 | 3,210,000円(2026-27年度) |
| Horizon Japan International School | 幼稚部(フルデイ) | 2,440,000円(2026-27年度) |
| CGKインターナショナルスクール | プリスクール3〜5歳児 | 2,112,000円(月176,000円・2027年度) |
| 東京横浜独逸学園 | 幼稚園部 | 1,870,000〜1,960,000円(2025/26年度) |
このほか出願料・入学金・施設費・スクールバス代が別途かかります(例:YISは入学金1,480,000円・施設費年399,000円、Horizonは入学登録料500,000円・Building Fund 750,000円)。一貫パスやインター小学部を視野に入れるなら、卒園後6年間の総額まで含めて資金計画を立てておくのが安全です。
まとめ|「卒園後」から逆算して園を選ぶ
- 英語保持は「卒園時の到達度」より「卒園後の接触時間の設計」で決まりやすい
- 公立小+英語維持が最多派。費用は軽いが、継続の仕組みづくりは家庭側の仕事
- インター小学部(YIS・サンモール・Horizon)は本格的だが、編入要件と年300万円前後の学費を要確認
- 横浜のCGK(初等部併設)、横須賀のYBS(0-18歳一貫)のように、最初から一貫パスを選ぶ手もある
- 小学校で無償化は終わる。卒園後6年間の費用まで見て判断を
どの出口にも一長一短があり、「正解」は家庭の優先順位によって変わります。入園前に出口の候補を2つ以上持っておくことが、後悔を減らす最も確実な方法です。
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本記事の園情報は取材時点の公式情報に基づきます。制度の内容・料金は変更される場合があるため、最新情報は各園および各自治体の公式情報をご確認ください。